今回はおいしいだけでなく、心を満たし、体に優しい美食を提供する料理店を、常盤貴子さんと共に訪ねます。
銀閣寺からほど近い、北白川の閑静な住宅街にある「Farmoon(ファームーン)」は食、文化、アート、デザインを融合した表現活動を国内外で行う、船越雅代さんのスタジオです。1階は金・土・日曜の昼は茶楼(さろう)、夜は紹介制のプライベートレストランとして営業。2階は海外の料理人やアーティストが滞在して活動する拠点、またギャラリーやイベント会場などに利用されています。船越さんは彫刻家を志し渡米、そこで料理に表現の可能性を見出し、料理学校に入学。その後、世界各国を転々としながら料理の腕を磨いたのだとか。常盤さんは茶楼で季節のお菓子とお茶を堪能。料理は夜のお楽しみです。
次に向かったのは船越さんから紹介された「和菓子工房 御菓子丸」。実店舗を持たず、菓子はオンラインでの販売を主体とし、出張喫茶を不定期で開催しています。この日、常盤さんが訪れたのは烏丸御池のイベントスペース「IDOCHA(いどちゃ)」。伝統を感じさせながらも、現代的な魅力に包まれた和菓子は、ファンを魅了し続ける和菓子作家・杉山早陽子(さよこ)さんならでは。ペアリングするのは、杉山さんセレクトの中国茶が中心です。登場する和菓子はどれも独創性にあふれ、アートのようにさえ見えます。ちなみに出張喫茶は公式サイトで告知され、人数限定で予約可能です。
京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅近くに佇む「Synager(シナジェ)」は、2021年にオープンした隠れ家的なフレンチレストラン。オーナーシェフの北岸寿規(きたぎしひさのり)さんは、京都大学で心理学を学び、卒業後にソムリエの道に進みます。後に27歳で料理人を志し、フレンチやイタリアン、日本料理など京都の名店で修業を積んだのだとか。また人生を変えるハーブティーに出合い、ハーブコーディネーターの資格を取得。ハーブ蒸留器で水蒸気にした芳香水を、料理やドリンクに取り入れた新感覚のメニューを提供しています。ランチ、ディナーともにシェフおまかせのコース料理で、いずれも完全予約制。常盤さんはこの日、ランチコースの料理を堪能。厳選した食材と色彩あふれる一皿一皿、そしてペアリングされた香り豊かなお茶に五感が刺激され、新たな食の世界の扉が開かれました。
日が暮れたらお待ちかねの「Farmoon」のディナータイムです。国内はもちろん、海外からも世界的なセレブがやってくるというその味は……。船越さんが提供するのは、コース仕立てのおまかせ料理。京都大原の野菜を中心に、食材の魅力を引き出しながら取り合わせの妙が楽しめる料理の数々が運ばれてきます。コースに欠かせない名物のフラットブレッドは、スペルト小麦、全粒粉、ライ麦酵母を材料にした、こだわりのパン。コースを締めくくるデザートも、世界各地にフィールドを広げる船越さんらしい、独創性にあふれています。
新たな食体験を経た常盤さんも、心身が整い、すっかりリフレッシュできたようです。
【次回放送情報】
■京都画報 第43回「京都・癒しの美グルメ」
BS11にて4月9日(水)よる8時00分~8時53分放送
出演:常盤貴子
※ 放送後、BS11+にて4月13日(日)正午~ 2週間限定で見逃し配信いたします。