11月23日。私が、今注目している『京都が舞台の映画』をお届けに、小倉(北九州)まで行ってきました。今回の記事はその映画の紹介と、出張編として小倉でのイベントレポートをさせていただきたいと思います。
小倉の旦過市場(たんがいちば)には『小倉昭和館』という映画館があります。
昭和14年に開館し、今年創業84周年という歴史のある映画館です。しかし2年前の8月に火災により全焼するも、俳優の光石研さんやリリー・フランキーさんをはじめ多くの方の支援によって、去年12月に新館がグランドオープンしました。
そして今、この小倉昭和館の復活を心から喜び、応援し続けているのが、作家仲間で友人の町田そのこさんさんです。
町田そのこさんは、言わずもがな『52ヘルツのクジラたち』という作品で第18回本屋大賞を受賞した大人気作家。
彼女は北九州出身で、旦過市場での火災に胸を痛め、『小倉昭和館』の復興に尽力していました。
新館がオープンした今、月に一度『町田そのこオススメ映画』を上映し、その後にトークイベント、さらにロビーに併設しているBARで1日ママを勤めているのです。
なんて楽しそうなイベント!と思っていたところ、
「麻衣さんも『小倉昭和館』に来て、一緒にイベントしようよ」
そのこさんに誘っていただき、私は「行きます!」とふたつ返事でした。
その日、上映する映画を指定するということで、私がリクエストしたのは、こちらの映画です。
『リバー、流れないでよ』
舞台は京都市左京区貴船。
『京の奥座敷』として知られる貴船の老舗旅館を舞台に、繰り返される2分間のループに巻き込まれ続けてしまう人々のヒューマンドラマです。
貴船といえば、このエッセイでも何度も取り上げさせていただいているほど、私にとって大好きで馴染みのある場所。
そこで起こった摩訶不思議な現象に振り回される人々の様子が本当に面白く、ぜひたくさんの方に観ていただきたい映画だと思いました。
そしてイベント開催が決定!
小倉へ向かう当日、新幹線の遅延トラブルに見舞われながらも、なんとか無事に到着しまして、映画が終わった後にトークイベントです。
映画にちなんで、貴船にまつわる話をさせていただいたり、作家同士ということで創作に関するお話をしたり、とても盛り上がりました。
その後は恒例のプレゼントじゃんけん大会、サイン会がありまして、BARの1日ママとなるべくロビーへ。
なんと、こんなに可愛い看板も作ってくださったんです!
来てくださっている方は主に北九州と下関(山口県)の方。土地勘が薄いのでピンと来ないのですが、下関と小倉はとても近いようです。
皆さま、「映画面白かった」「京都に行きたくなった」と感想をくださり、とても温かくて迎えてくださって嬉しかったです。
また、私の馴染みの読者さんが関西や名古屋からお越しくださっていて感激でした。
とても楽しい夜を過ごし、翌日は関西から同行してくださった作家の保坂祐希さんと二人で小倉観光へ。
小倉といえば、門司港。
素敵な港という話は聞いていたのですが、実際行ってみると思った以上にエキゾチック。
小樽、函館、横浜、神戸とこれまで名の知れた港町を観てきましたが、門司港はどの港町とも少し違ったクラシックな雰囲気がありました。
町田そのこさんの著作にこの門司港のコンビニを舞台にした『コンビニ兄弟』という作品があるのですが、
こんな素敵なところにあるコンビニで、さらに魅力的な店長がいるとなれば間違いなく通ってしまう!と実感でした。 名物は焼きカレーということで、いただきました。
カレーとチーズ、中心には半熟卵が入っています。濃厚で美味でした。
また、保坂さんのおすすめが『MOOON』というお店のフルーツということで、食後のデザートはそちらで。
私は門司港限定の焼きバナナシェイクで、保坂さんはメロンパフェ。
なぜバナナが門司港限定かというと、門司港は『バナナの叩き売り』も名物とのこと。
私が見た時は実演しておらず、残念でした。
それでも門司港をしっかり堪能し、私たちは小倉を後にしました。
そうして終えた一泊二日の小倉遠征。
とても楽しく、京都が舞台の映画を通して、京都の魅力を届けられたかな、なんて思っております。
そんな私のもう一つのおすすめ京都舞台映画は、今話題の『侍タイムスリッパー』。
とても楽しい映画ですので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね。
あらためて、とても楽しい小倉遠征でした。
本当にありがとうございました!
町田そのこさんの映画イベントは毎月開催しております。
次回は12月19日。一周年記念のお祝いをされるとか!
ぜひぜひ、『小倉昭和館』のSNSをチェックしてみてくださいね。
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