文豪・谷崎潤一郎ゆかりの名刹をめぐる
京都を愛した著名人は数多い。明治から大正、昭和にかけて活躍した文豪・谷崎潤一郎もその一人だ。 紅葉の名所として知られる高雄山中腹に建つ神護寺。谷崎はこの境内にある地蔵院で名作『春琴抄』を書き上げた。神…
京都を愛した著名人は数多い。明治から大正、昭和にかけて活躍した文豪・谷崎潤一郎もその一人だ。 紅葉の名所として知られる高雄山中腹に建つ神護寺。谷崎はこの境内にある地蔵院で名作『春琴抄』を書き上げた。神…
今さらですが、このエッセイのテーマは、「今、気になるもの」です。そんなわけで私は、実際に今気になっているもの、これまで気になっていたものをここで紹介させていただいてきました。 今回は私が京都に来てから…
大燈(だいとう)国師(こくし)が開創した大徳寺は、臨済宗大徳寺派の大本山。三門、仏殿、法堂、唐門、それに続く方丈や庫裡など伽藍が南北に並び、禅の修行を最優先する国師の教えから境内には桜やカエデなどもな…
先月に引き続き、三月も京都御苑の花便りをお届けします。春を告げる梅の花も盛りを過ぎると、桃の花の盛りへと主役が交代。いよいよお花見シーズンも目前となるころ、梅林に隣接して桃林がある京都御苑には、さらに…
洛北・紫野にある大徳寺は、この寺で禅の修行に励んだ珠光が、「わび茶」の開祖となって以来、茶の湯の聖地とされてきた。その後、豊臣秀吉や茶の湯をたしなむ大名との繋がりが深まり、塔頭寺院が次々と創建された。…
戦乱の世がようやく終わりに近づいた江戸時代初期、社会・経済に新しいエネルギーがみなぎり始めた。そんな頃に日本文化の拠点を作り上げたのが本阿弥(ほんあみ)光悦(こうえつ)だ。 光悦は刀剣の鑑定や磨研、浄…
「小説家になりたい」というのは、私の子どもの頃からの夢でした。しかし、その前にも夢はあり、「漫画家になりたい」という思いが先にあったんです。漫画家を諦めたのは、頭の中でどんどん物語が浮かぶのに、画力は…
上質な牛肉を育む京都 京都府は牛肉の一世帯あたりの支出額・消費量ともに、常に全国トップを争う、実は大の牛肉好きの街。そんな、京都人が愛してやまない牛肉料理の名店や人気店を常盤貴子さんが巡ります。 最初…
立春。寒明けともいいますが、暦の上では節分翌日の立春から立夏の前日までが春となります。このおめでたい立春の朝に「若水(わかみず)」を汲む「若水汲み」の習慣をご存知でしょうか。若水とは、元旦の早朝、最初…
伝統の製法を紡ぐ美酒と京提灯 日本三景の天橋立や、漁村の暮らしを今に伝える伊根など、日本海に面した京都北部の丹後地域では、古都とはまた違った表情をかいま見ることができます。今回、京丹後市出身で同市の観…