天才絵師の人生と筆致に迫る
室町時代から安土桃山時代にかけて活躍した二人の天才絵師がいた。狩野永徳と長谷川等伯だ。京都の名刹の障壁画を観れば、絵師として火花を散らした熾烈な歴史をかいま見ることができる。 狩野永徳は京都画壇で、す…
室町時代から安土桃山時代にかけて活躍した二人の天才絵師がいた。狩野永徳と長谷川等伯だ。京都の名刹の障壁画を観れば、絵師として火花を散らした熾烈な歴史をかいま見ることができる。 狩野永徳は京都画壇で、す…
「立春大吉」 季節の喜びをわかちあう料理と和歌 この冬、何度も雪が舞った京都。底冷えの寒さが続く中でも、立春を過ぎると、日の長さや花のつぼみに少しずつ春の気配が感じられるようになります。古来の暦を大切…
会津藩主・松平容(かた)保(もり)が担った京都守護職、そしていまなお語り継がれる新選組は、京都と徳川幕府を守るために幕末の動乱に活躍した。そんな彼らを顕彰してできたのが壬生寺(みぶでら)、聖護院(しょ…
コロナ禍になってから、これまでのように気軽に出かけられなくなりましたが、なるべく気になるところには行って、エッセイに書いていきたい。そう思った私は、行き先を厳選し、タイミングを見計らって、気をつけつつ…
京都の冬の風物詩「京の冬の旅」が3月18日まで開催されている。「京の冬の旅」は京都市と京都市観光協会が取り組む観光キャンペーンで、今年で56回目となる。2022年が茶人・千利休の生誕500年、茶人・織…
文人墨客の残したエピソードや軌跡にふれられる 旅の宿に求めるものは何でしょう? 心地よい空間、美しい眺望、季節や土地の味覚、迎えてくれる人々のホスピタリティー……。さまざまな要素がありますが、「京都…
江戸幕府15代将軍・徳川慶喜(よしのぶ)が「大政奉還」を表明したのは、二条城の二の丸御殿(国宝)だ。昭和の初めまで皇室の別邸であったことから、正式名称は「元離宮二条城」で、ユネスコの世界遺産に登録され…
一年の終わりが近づき、台所道具の手入れや新調を考えている人も多いのではないでしょうか。今回訪ねたのは、「庖丁(ほうちょう)コーディネーター」として活躍するオーナーが営む「食道具竹上」。職人の手によるオ…
鑑賞やコレクションではなく、暮らしに寄り添ううつわ 京都のうつわを育ててきたのは、茶の湯と食文化。茶人や料理人、そして目も舌も肥えた客人たちが、どんなうつわでもてなし、もてなされるのか。競い、高め合っ…
歴史ある寺院をめぐる楽しみの一つは、美しい仏様に出合うことだ。なかでもの稀有な仏様に出合えるのが上京区の大報恩寺、そして亀岡市の穴(あな)太寺(おじ)、南丹市の清源寺だ。 通称「千本釈迦堂」と呼ばれる…